【書評・レビュー】「うつは薬では治らない」を読んだ感想

双極性障害Ⅱ型の理奈子です。

執筆時うつ病歴12年のジャーナリスト、上野玲さんが書いた本「うつは薬では治らない」を読みました。

タイトルを見たときに「おっこれは穏やかじゃないぞ!」とすぐ手に取りました。

あなたはいくら抗うつ薬を飲んでもうつ病が治らないことに疑問を感じたことはありませんか?

スポンサーリンク
レクタングル大

私自身、「うつは薬では治らない」と思っている

初めて抑うつ状態になってから5年経ちました。

今まで何種類もの抗うつ薬・気分安定薬を飲んできました。

有名な薬の名前をずらっと並べられたら「あ~それ飲んだことある。それもある。それは知らないけどTwitterで飲んでる人いるから知ってる」と言えるほど飲んでます。

医師・薬剤師ではないのに抗うつ薬・気分安定薬にやけに詳しくなるのはうつあるあるなのではないでしょうか・・・。(自分の病気や飲んでいる薬について詳しくなるのは良いことだと思います。)

ところがいくら経ってもうつが改善することはありませんでした。

薬を飲むと頭がぼーっとする。気分がフラットになって躁も鬱も無くなるけれどその代わり何の感情も沸かない。体重増加・便秘などの副作用がひどい。睡眠導入剤を全く飲まないと寝つきが悪く、飲むと寝すぎてしまい調節が難しい。

2,3年薬を飲み続けてやっと気づきました。「薬でうつが治ることはない」と。

薬を飲まないと具合が悪い。薬を飲んでも具合が悪い。どうすればいいんでしょう?

私は今から2年前、(うつ発症から3年目)勝手に断薬をしました。

あなたは絶対にマネしないでくださいね。

副作用からは解放されましたが、もちろんうつが治るわけではありません。

今は薬の力に頼りながらも、薬を疑い、生活しています。

そんな中で見つけたのがこの本でした。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

うつは薬では治らない (文春新書) [ 上野玲 ]
価格:842円(税込、送料無料) (2017/7/21時点)

「うつは薬では治らない」感想

うつ病治療に抗うつ薬を用いるのは常識です。うつになって心療内科や精神科へ行き、抗うつ薬を処方されることに疑問を感じることもありません。

よって、「うつは薬では治らない」というタイトルを見ただけで「うさんくせー!絶対読まない!」と顔をそむけるお薬信者様方もいらっしゃるのではないかと思います。

「確かに、今までずっと薬を飲んでいるのに自分のうつはもう何年も治っていない。なぜだろうか?」と考えているあなたには一読の価値があります。

ざっと読んでみた感想ですが、うつ病患者に容赦なく鞭をふるってきます。

主治医の処方されるままにお薬漬けになって思考停止している頭に、うつでいることに甘んじて社会性を欠いている自分にビシバシと鞭打ってきます。

とはいっても著者はうつ病患者です。うつ病患者だからこそ共感できるところがたくさんあります。

ふわっとした感想になってしまったので、内容についてもう少し詳しく触れていきます。

そもそも、うつってなんだ?という疑問からこの本は始まります。

DSMの診断基準に当てはまればうつなのか?性格からくる浮き沈みと病気はどう見分けるのか?精神科医はうつを知り尽くしているのか?

うつとはかなり定義があいまいなものだと気付かされます。

新型うつは病気なのか?うつ病患者が増えている背景は?

なるほど!とすっきりするよりは「うつが分からないことが分かる」という感想を抱きました。

うつを患ってからの社会生活、家族、性生活、人生観についての話もあります。

共感できるところ、参考になるところが少なからずあると思います。

本全体を要約してある最後のまとめページだけでも見る価値があります。

ちなみに、じゃあ薬なしで治すためにはどうすればいいか?という具体的な方法を書いてあるわけではありません。

それは著者がうつを完治させることにこだわっていないからです。

完治させて発病前の状態に戻ることを目標にしていません。うつとどう付き合うのか?を考えて生きていくことを目標としています。

「うつは薬では治らない。これからの人生、うつとどう付き合っていくのか自分で考えよう」というメッセージをこの本から読み取りました。

抗うつ薬に相性があるように、治療法にも相性があります。

自分にあった治療法で、自分のペースで焦らずうつとどう付き合うか考えていきたいですね。

おわりに

薬を飲み続けているがうつが治らないことに疑問を感じている患者さんに読んでほしいです。

7年前の本なので古い情報もありますが、うつに対する考え方は参考になりました。

「はいはい、そうは言うけど私には絶対無理だよね」で頭の隅に追いやってしまっては意味がありません。

薬を否定するのも、薬を信用しすぎるのも危険です。薬「だけ」では治らないうつと今一度向き合ってみませんか。

紹介した本

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

うつは薬では治らない (文春新書) [ 上野玲 ]
価格:842円(税込、送料無料) (2017/7/21時点)

こんな記事も読まれています

あなたは「患者化」してない?うつ病患者は何をしても許されるわけではない
双極性障害Ⅱ型の理奈子です。 今回はとある本を読んでいて、「ドキッ!」としたのでそれについて書いていきます。 うつに甘ん...
スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

フォローする