あなたは「患者化」してない?うつ病患者は何をしても許されるわけではない

双極性障害Ⅱ型の理奈子です。

今回はとある本を読んでいて、「ドキッ!」としたのでそれについて書いていきます。

うつに甘んじてぬくぬくと過ごしたい人、傷つくのが嫌な人は今すぐブラウザバックでお帰り下さい。

「うつ患者だけど、このままでいいのかな?」と疑問を感じているあなたはこのままお進みください。

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患者の患者化とは?

さて、タイトルにもある今回のキーワード「患者化」とは一体何でしょうか。

うつ病歴十二年(執筆時)のジャーナリスト、上野玲さんはこう定義づけます。

「患者化」というのは、私や親しい精神科医が考え出した造語で、「生活者としての主体性を欠き、患者であることに依存して、社会性を失った者」を意味しています。

引用:上野玲「うつは薬では治らない」43p、2010年、文藝春秋

約束を破っても、体調が悪いのだから許される。

仕事に行かなくても、うつなんだから許される。

社会人として当然、しなくてはいけない義務もうつなんだから許される!

これを「患者化」と呼びます。

引用:上野玲「うつは薬では治らない」151p、2010年、文藝春秋

患者化の文字を見たとき、ドキッとしました。やっべえ~・・・私双極性障害歴5年だけど見事に患者化しちゃってるよ!と。

うつを免罪符にして、精神疾患患者としての座にどっしりとあぐらをかいちゃってるよ。

あなたは患者化していませんか?

Check!

・体調を理由に、約束をドタキャンする

・何かができないことをすべてうつのせいにする

・少し努力したらやれそうなことも全て周りにやってもらっている

・社会復帰を諦めている

・うつ治療は医者任せにしていて、自分で治す気はない

「そんなこと言われても、うつは努力ができないからこそうつなんじゃないか!」

そうですよね。よく分かります。

うつがひどくて何もできないときは何もしないでゆっくり休むべきです。

うつを免罪符にして好き勝手やっていいのでしょうか?

楽ですよね。うつを理由に何もしないのは。

はじめのうちはうつになったあなたを憐れんで周りの人は優しくしてくれるかもしれません。

でもあなたは、うつ病患者であると同時に社会で生きる大人です。

うつを理由にし続けていると周りまわってあなたが困ることになります。

信用を失い、孤独になります。

「うつだからしょうがないよね」と許してくれる人ばかりいるわけではありません。

体調が安定していないなら、そもそも守れない約束はしない。

余裕ができてきたら、ちょっとずつやれそうなことに取り組んでみる。

自分の病気のことを知り、治療に積極的に取り組む。

患者化を防げるのは、あなただけです。

患者化を防ぐために

今患者化している人がいきなり患者化から抜け出すのは難しいと思います。

現に私が患者化してしまっていて、あなたにどうこう言える立場ではありませんが、自分に向けて戒めの意味でも「患者化」していいの?と問いかけます。

うつが長期化していて、自分も周りもうつに慣れてしまっている人たちに患者化の恐れがあると私は考えます。

患者化から抜け出すのは「少しだけ努力すること」が必要です。

そうは言ってもうつ病患者が(特に患者化している患者が)例え少しだとしても努力するのは大変なことです。著者は「四〇パーセントでもいいから努力する」と書いていますが40%も努力できたらうつ病じゃないよと私は憤りを感じます。

できて20パーかなあ。まあ何%でもいいのですが、大事なのは一歩踏み出すことです。

焦る必要はありません。いきなり大きなことに挑戦することはありません。

「部屋の掃除をしよう」と思ったらいきなりゴミ捨てて掃除機かけて窓ガラス拭いて・・・とやる必要はありません。「今日は床に落ちているものを拾った」「今日は掃除機をかけた」とゆっくりステップアップしていけばいいんです。

社会復帰も同じです。いきなり「就職しよう」と思うと目の前にそびえたつ壁が大きすぎて目的地が見えなくなります。まずは家から出るところから。外に出られた。散歩ができた。最寄り駅まで行けた。就労支援、職業訓練、アルバイト、選択肢は正社員だけではありません。焦らずに一歩ずつ進んでいきましょう。

患者化を防ぐのは考え方次第です。「あ、自分患者化しているかも」と気付けるだけでも一歩踏み出せています。

・うつ病患者であると同時に社会の一員であることを忘れないこと

・少しだけ努力してみること

いつまでも患者化していたらうつは治りません。

賛否両論ある考え方だとは思いますが、うつを治す気持ちがあるなら一度「患者化」について考えてみてはいかがでしょうか。


参考文献:上野玲「うつは薬では治らない」2010年、文藝春秋

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