就労継続支援B型体験談【1日目】初日の話と軽度知的障害の話

今回から数回に分けて私が就労支援施設に通っているときにあった出来事と感じたことを語っていきます。

見たまま、感じたまま書くので一部障害者差別と捉えられるような発言があるかもしれませんが、全くもってその意図はありません。

施設によって事業内容も通っている障害者さんのタイプも様々ですので、「就労支援施設ってこんなところ!」と断言はできません。こんなこと作業をしたりこんな苦労があったりするんだなというのを一つの経験談としてなんとなく、ふわっと捉えていただきますと幸いです。

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私が就労支援施設に通うことになった経緯

双極性障害が寛解する様子もなく悪化した私は通っていた大学を退学し、長期自宅療養を決めました。しばらく家でできることを少しずつやりながら療養しているとある時「そろそろ外でなにかできそう」と思えるようになりました。

いきなり健常者に混じってアルバイトをするのは無理そうだったのでステップを踏むことにしました。幸運なことに近くに就労支援施設がありました。そこへ相談しに行き、市役所と就労支援事業所を通して正式に就労継続支援B型を受けることになりました。

週2日、1日4時間、作業内容は清掃、売店業務で時給330円からスタートです。

初日の話

就労支援1日目、私は緊張していました。

なぜならたくさんの障害者さんたちに囲まれて過ごすのは初めてだったからです。

今まで小学校・中学校のクラスに障害者が1人いたくらいで

作業を指導・補助してくれる職員さん以外私も含め全員障害者という場に置かれるのは初めてです。

その日私は皆が過ごす施設の掃除をすることになりました。

私と、もう一人の男性と二人一組での作業でした。

男性(以後仮名Uさんとします)Uさんはおそらく知的障害者、私と同い年くらいまたは少し下といった見た目でした。

呂律が回らず喋るのが苦手そうでした。

職員さんに「私は何をすればいいですか」と尋ねたところ「Uさんの指示を仰いでください」と言われました。

私はちょっと困りました。コミュニケーションが苦手そうなUさんが私に掃除を教えてくれるか不安でした。

しかし作業を進めないといけません。意を決して「私は何をすればいいか教えてください」とUさんに話しかけました。

するとUさんは少し戸惑っていましたが「ここ・・・掃除機」と単語をつなげながら教えてくれました。

コミュニケーションがとれて私は安心しました。その後も「ガラス・・・これで拭く」「こっち、ついてきて」と私が聞くと指示をくれました。

4時間はあっという間に過ぎていきました。

障害者さんのプライバシーを重んじているため、職員が「○○さんはこういう障害で、こういう人だ」と説明することはありません。

よって、自分から言わない限り誰がどんな障害かは分かりません。「理奈子さんはどんな障害なの?」とド直球に聞いてくる人もいます。そして自分がどんな障害か聞かれることを極端に嫌う人もいます。

見たまま、感じたまま「この人はこれが苦手なんだな、得意なんだな」と判断せざるを得ませんでした。

軽度知的障害の話

施設に通いだしてからすぐに私は軽度知的障害の愛子ちゃん(仮名)と仲良くなりました。

趣味の話や恋愛の話で盛り上がれる仲間でした。

愛子ちゃんはとにかくよくしゃべる子でした。

なぜ彼女が軽度知的障害かと分かったかというと彼女が自分から話したからです。

「あのね、私軽度知的障害なんだって。でも自分ではそう思わないの。どこが軽度知的障害か分からないの。高校でも障害のせいかいじめられていて、つらかった。私このままだと鬱になるかもしれない。でもお医者さんは大丈夫って言うんだ。理奈子ちゃんはどう思う?」

「自覚できてないところが軽度知的障害なんじゃないかな~~~!!!」と私は心の中でツッコミをいれつつ、「うん。うん。つらいね。そうだね。」と相槌を打っていました。

ちなみに彼女は自分の作業をさぼって私の作業を妨害しつつ話をしています。

そういうときに限って職員さんがそばにいません。障害者が障害者に厳しく注意をするとトラブルの元になるので注意はできません。それとなく「愛子ちゃん作業に戻らなくていいの?」と言いますが「うん。分かってる。それでね。」と話を続けてきます。

職員さんが「愛子さん~~~!!!」と止めに来るまで話は続きます。

愛子ちゃんは見た目は健常者と変わりませんでした。

話し方もしっかりしているし、言われなければ障害者と分からないでしょう。

しかし、コミュニケーションをとっているうちにあれ?と思うところがたくさんありました。

彼女は我慢が苦手な人でした。会話のキャッチボールも苦手なようでした。

感情も不安定でコントロールがうまくできていませんでした。

売店によく来る常連客のおじさんにいきなり自分の身の上を語りだすこともありました。

おじさんが面白がって聞くから職員さんも困っているようでした。

「理奈子ちゃんの家に行きたい!」と後をつけてきたこともありました。

携帯でメールを何通も送ってくることもありました。

私は次第に愛子ちゃんのことを負担に思うようになっていました。

なので彼女が別の施設に行くまで私は職員さんに愛子ちゃんがあまり干渉してこないように指導してもらうように頼みました。

私が彼女の行動に付き合って消耗し、作業に行けないことが増えていたからです。

私は精神障害者。愛子ちゃんは知的障害者。障害者同士のコミュニケーションはなかなか難しいことを学びました。

作業所での日々は、まだ始まったばかりです。

次回に続きます。

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