双極性障害で引きこもりの理奈子です。
家族や親しい間柄の人がうつ病になってしまったらあなたはどうしますか?
どう接したらいいのか悩みますよね。
思わぬ発言や行動で傷つけたらどうしよう。うつを悪化させたらどうしよう。
悩んでいるうちに患者さんとの距離が離れて、居心地の悪い関係になってしまうかもしれません。
今回は精神疾患の当事者である私が周りの人にどう接してもらえると嬉しいかについてお話します。
(注:症状は人それぞれですので、これが正しい対応です。というものはありません。あくまでも私の場合ですので参考程度にお読みください。)
どう扱ってほしい?
双極性障害になって5年経ちましたが、家族や周りの人には
「気を遣ってほしい、でも特別扱いしないでほしい」
と思っています。
えーなにそれわかんないよ!・・・はい、詳しく見ていきましょう。
気を遣ってほしい場合
病気のせいでできないことが増えます。できないことは、病気や人によって違います。
できないことを無理にさせられようとするのは苦しいです。
例えば私の場合だと、抑うつ時は無気力と倦怠感のせいで外に出ることが難しくなります。
そのようなときは「前々から予定してたでしょう!外出するよ!」と無理に外に引きずり出されるのが苦しくてなりません。
前から予定してた用事であってもうつの波はいつ来るか分かりません。
行きたいけど体が動かない・・・着替えられない準備できない・・・ごめんなさい・・・ごめんなさい
このように予定を台無しにした罪悪感と言うことを聞かない身体と心を責め、うつが悪化します。
よって、気遣ってほしい場面は「できないことをしようとしているとき」です。
できないことを無理にやっても大抵はうまくいかないですし、そのせいで自分を責めることにもなります。
特別扱いしないでほしい場合
患者さんは自分が精神疾患であることに敏感になっています。
精神疾患であることで自己評価も低くなりがちです。
自分が調子が悪いということは自分自身がよく分かっています。
なので、「あなたが精神疾患だからこうしてあげてるのよ」という雰囲気は出さないでもらえるとありがたいです。
常時病人扱いされるのもつらいです。
精神疾患になったからといって発病前と明らかに態度を変えられると困惑してしまいます。
過干渉、心配のし過ぎはよくありません。
できることとできないことの見きわめは?
できることとできないことは病状・人によって違います。
見きわめることは難しいとは思いますが、ヒントを得ることはできます。
その病気の特徴となる症状から考えてみる、本人が話すのが苦痛でなさそうならできないことを話してもらう、などなど。
周りの人の支えが寛解への近道になります。
精神疾患になると患者さんの性格が変わってしまうこともあります。コミュニケーションをとるのが難しく感じることもあるかもしれません。
主治医と力を合わせて病と歩いていきましょう。
おわりに
家族や周りの人には気を遣わせて申し訳ないなと思う場面がたくさんあります。
一人では私は今まで生きてこれなかったでしょう。
支えてくれるあなたに感謝しています。